相談者（Aさん）はこれまで、営業・事務・人事と幅広い職種を経験してきました。
現職で業務委託先の社労士事務所に出向し、給与計算。保険手続きの補助業務に携わったことをきっかけに、
「社会保険や労務の分野を専門的に学び、キャリアの軸にしたい」という想いが強くなりました。
しかしながら、社労士事務所での勤務経験はゼロ。
「未経験でも本当に採用されるのか・・」「専門知識が通用するのか・・」と不安を抱えながらの転職活動スタートでした。

当社ではAさんのこれまでのキャリアを細かく棚卸しし、
“未経験だからこそ見える強み”を整理しました。

●営業経験 → クライアントとの信頼関係構築力
●経営企画経験 → 数値・業務改善の視点
●人事経験 → 実務理解と社内調整力

これらを「社労士事務所で求められるスキル」に置き換え、応募書類や職務経歴書の表現を一緒にブラッシュアップ。
さらに、応募企業ごとに想定される質問をもとに、模擬面接形式の練習を行い、回答内容を企業目線にチューニングしていきました。

1．現場理解を伝える具体的エピソード

面接では、1000名を超える規模のクライアント先で保険申請補助を行った経験をもとに、
「正確性とスピードを両立させる工夫」を具体的に説明。
「従業員数が多い現場では、一つの入力ミスが大きな影響を及ぼすため、社労士の先生方と密に連携しながら、確認フローを整備した」

この現場視点の話に、面接官は「即戦力として活躍できそう」と高く評価。

2．「自分の強み」を数字と行動で表現
最終面接では「なぜ社労士事務所で働きたいのか」を問われた際に、現職において人事採用担当者として50名を超える社員との定期面談を実施してきた経験を交えながら回答。

「人の声を聞き、労務整備、社員が意欲的に働けるような制度を整えることの重要性を実感しました。
今後は制度を“つくる側”に立ち、複数企業の課題解決に携わりたいです。」

この回答が採用決定の決め手となりました。

最初に受けた事務所では、「人事経験者」としての印象が強すぎ、
「社労士業務を本気で極めたい熱意」が十分に伝わらず不採用に。

その後、社労士JOBの担当者と面接内容を振り返り、
「なぜ企業内ではなく、社労士法人で働きたいのか」を明確化。

「様々な業界の課題に触れ、制度づくりの幅を広げたい」
「一社ではなく複数企業の労務改善に貢献したい」

このように“軸”を再定義した結果、次の面接で見事内定を獲得しました。

入所先は、約50名の職員を抱える中堅社労士法人。
現在は、入退社手続きや雇用保険・健康保険の申請業務を担当しています。徐々にクライアント対応や改善提案にも携わり、
「現場を理解しているスタッフ」として社内外から信頼を得ています。

「社労士事務所未経験というハンデを感じていましたが、
社労士JOBのコンサルタントの方から、“これまでの経験をどう活かすか”を徹底的に整理してくれました。
面接前の練習で、自分の言葉に自信が持てたことが大きかったです。
今は日々新しい知識を吸収しながら、社労士資格の取得も目指しています。」

Aさんは、人事・営業・事務といった多様な経験を「柔軟性」としてアピールできたことが成功の鍵でした。
未経験でも“過去の経験をどう社労士業務に転換できるか”を伝えることで、
社労士法人から高い評価を得るケースは増えています。
当社では、書類作成から面接練習、年収交渉までトータルでサポートしています。

業界経験者の方はもちろん、未経験からのキャリアチェンジで不安な方も、是非一度ご相談ください。